ツボのメカニズム
最近ではツボが不調に効く理由が医学的に証明されてきています。鍵となるのが〝血行促進〟と〝免疫力UP〟ツボといわれる部分は昔から周りの肌よりも温度が高い、電気が通りやすい、などと言われてきましたが、これはツボに多くの毛細血管が集中しているからです。
人間の血管は心臓を中心に循環しているので、血流の滞りが起きているツボを刺激すると、その周囲や毛細血管の先にある臓器の血流がよくなるため、不調の改善につながるというわけですね。
また、ツボを刺激することで感覚神経が刺激され、それによってサブスタンスP / CGRPなどの神経伝達物質が放出されることがわかっています。それによって体に血管拡張 / リンパ球の増加などの良い指令が送られるので、ツボを刺激すると免疫が上がると言われるのはそのため。
目元に集中しているツボの効能
目の周辺のツボは、眼球の際のくぼんでいる部分に多くあります。押して痛いと感じる部分は血流が滞り、老廃物がたまっていることが多いので、その部分のツボを刺激することでツボに連動して体の不調を改善すると考えられています。ツボを押す時は指の腹を使って心地のいい痛みを感じる程度にゆっくりと押すのがコツ。
①攅竹 ( さんちく)
さんちくは眼球全体、また瞼の血流を改善させるツボです。PCを使った仕事をしている人など目を酷使することが多いという人はこのツボを刺激することで眼精疲労や目からくる肩こりや頭痛を改善することができます。また、もともと二重まぶたなのでいつの間にかむくんで一重に近くなってしまっているという人も、このツボを刺激することで瞼のむくみをとって二重の状態を取り戻すことができます。
②太陽 (たいよう)
太陽はこめかみの中心に位置するツボです。顔全体の血行を促進して疲れによる顔のむくみを改善するだけでなく、消化器系の機能を改善させる効果もあると考えられています。
③瞳子髎 (どうしりょう)
目じりからさらに1cmほどはなれたところにある窪んだ部分が瞳子髎 (どうしりょう)というツボ。目の充血や、ストレス性の瞼の痙攣の解消にも効果があるツボです。顔全体の水分代謝を改善する作用もあります。
④承泣 (しょうきゅう)
眼の下の眼球に沿って骨がくぼんでいる部分にあるのが承泣 (しょうきゅう)というツボ。目の下側に位置していますが、このツボを刺激することで上瞼、下瞼両方のむくみを解消するので目の印象をすっきりとさせ、二重をはっきりと際立たせることができます。
もともと一重で二重のクセつけをしたいという場合もこのツボを刺激することで二重のクセつけが容易になります。
⑤睛明 (せいめい)
せいめいは涙点(なみだの出る部分)の近くにあるツボで、ここを刺激することで白内障や緑内障の予防にも効果があるといわれています。涙点のつまりを解消する効果もあります。
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