第7の栄養素として注目されている「ファイトケミカル」(フィトケミカル)。ファイトケミカルとは、植物が自分の身を守るためにつくりだす化学物質のことで、植物の色や味、香りなどのもとになるものでもあります。ポリフェノールもファイトケミカルのひとつです。
ファイトケミカルにはアンチエイジング効果や免疫力の強化、生活習慣病の予防といった様々な作用があり、ファイトケミカルによって高い健康効果を与えてくれる食べ物が、いわゆる「スーパーフード」と呼ばれています。
今回は代表的なファイトケミカルと、それを豊富に含むスーパーフードを紹介します。
カテキンが豊富なスーパーフード
カテキンはフラボノイド系のポリフェノールで、血圧や血糖値、コレステロールの低下、抗酸化、殺菌効果といった機能性があるフィトケミカル。ちなみに、このカテキンが酸化した「タンニン」は、柿やお茶の渋みのもとです。
カテキンは、次のようなスーパーフードに多く含まれています。
1.カカオニブ
チョコレートの原料として知られるカカオは、カテキンなどのフィトケミカルが豊富に含まれています。そのため、カカオニブなどのスーパーフードは、ブルーベリーの数倍以上の抗酸化力(ORAC値)があると言われます。
2.抹茶
日本人になじみの深い抹茶も、カテキンを豊富に含むスーパーフード。日本人が長生きなのも、日常的にフィトケミカルを取り入れていたからなのかもしれませんね。
クロロフィルが豊富なスーパーフード
クロロフィルは、小学校の理科で習った「葉緑素」のこと。クロロフィルは、デトックス効果や口臭予防、貧血やガン、生活習慣病などの予防につながるファイトケミカルで、次のようなスーパーフードに多く含まれています。
3.ウィートグラス
ウィートグラスは、小麦の若葉のこと。ウィートグラスは、成分の約70%がクロロフィルですから、フィトケミカルたっぷりのスーパーフードといえます。高いデトックス効果が注目され、セレブのなかにも愛用者は多数。
4.スピルリナ
クロロフィルやβカロチンなどのフィトケミカルが豊富な「スピルリナ」は、NASAもその機能性に注目しているスーパーフード。アルカリ性食品であることも人気の秘密です。
アントシアニンが豊富なスーパーフード
目に良いことで知られるポリフェノール「アントシアニン」もフィトケミカルの一種です。アントシアニンは、カテキンの同じフラボノイド系のポリフェノールで、抗酸化作用や視力改善、アレルギー予防、メタボ対策といった機能をもつファイトケミカル。アントシアニンが豊富なスーパーフードは、
5.マキベリー
ファイトケミカルの中でも、アントシアニンなどのポリフェノール含有量が抜群で、ベリー界トップの抗酸化力(ORAC値)をもつと言われるマキベリー。アンチエイジングやダイエット効果などがあり、女性に人気のスーパーフードです。
ほかにも、ファイトケミカルが豊富なスーパーフードはたくさんありますから、自分の体調や好みに合わせてスーパーフードを食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?