タンポンとスクーンカップはどちらも膣内に挿入して使用します。スクーンカップの説明書にも「一般医療機器 生理用タンポン」と書いてある通り、使い方もよく似ているように感じますが、その違いは一体どのようなものがあるのでしょうか。
・装用するときの位置が違う
タンポンは膣の奥のほうに挿入して使用するのに対し、月経カップはそれよりも低い位置に挿入して使用します。人によってちょうどいい位置は異なりますが、月経カップは奥に入れすぎなくても大丈夫です。
・タンポンは水分を吸収し、スクーンカップは経血を受け止める
タンポンは膣内に挿入して血液を吸収するものですが、血液以外の水分も吸収してしまうので生理の終わりかけに使うと痛みを感じてしまうことがあります。対してスクーンカップは膣内で経血を受け止めるもので、血液も水分も吸収しません。また、医療用シリコンでできているため膣内を乾燥させず、膣内の自浄作用を保ちます。
・タンポンの装用時間は最長8時間、スクーンカップの装用時間は最長12時間
タンポンの装用時間は最長8時間までと決まっていますが、これはTSS(毒素性ショック症候群)を引き起こす危険性が高くなるからです。TSSとは、黄色ブドウ球菌の繁殖により起こる急性疾患で、重症化してしまうと命の危険もあるものです。対してスクーンカップの装用時間は最長12時間までと決まっています。また、医療用シリコンで作られているため、雑菌が繁殖しにくくなっています。スクーンカップは経血量が多い人や夜にゆっくり寝たい人にはぴったりかもしれませんね!
・タンポンは使い捨てが基本、月経カップは再利用が基本
日本に流通しているタンポンのほとんどが使い捨てタンポンです。タンポンはゴミになりますが、使い捨てなので手間があまりかからないのが利点です。中には手作りの洗って再利用できるタンポンや海綿もありますが、これらを使っている人はほとんどいないと思います。月経カップはそのほとんどが再利用でき、一回買うと5年から10年使い続けることができます。手間は掛かりますが、ゴミが出ません。中には使い捨ての月経カップもあって、日本の通販サイトからも購入することができます。自分に合った特性を持つものを選びましょう。
・タンポンの紐とスクーンカップのステム
タンポンの紐はタンポンを体外に引っ張り出すために使うため、体外にはみ出しています。トイレに行って用を足した時に、タンポンの紐が汚れてしまうと感じたことはありませんか?スクーンカップは体内に収まっているため、装用したままトイレに行くことができます。汚れたり落ちてきたりしないのでとても楽ですね!
・ニオイの差も!?
タンポンは雑菌が繁殖しやすいため、ニオイの元になってしまうことがあります。スクーンカップは医療用シリコンでできているため雑菌が繁殖しにくく、また経血が空気に触れないので嫌なニオイがしません!
似ているようで全く違うタンポンとスクーンカップ、あなたはどちらを使ってみたいですか?
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