淡水に生える藻が原料となっているスーパーフードがクロレラ。半世紀以上前にクロレラの研究を行った科学者がノーベル賞を受賞したことなどで、注目され始めました。ウイルス対策、免疫機能の改善、高血圧・コレステロール対策などが期待される、日本でもおなじみのスーパーフードです。
クロレラの魅力
1.独自の成長促進因子が含まれる
強い成長能力を持つクロレラには、「CGF(クロレラ・グロス・ファクター)」と呼ばれる成長因子が含まれています。これは、同じ藻系のスーパーフード「スピルリナ」などには含まれていないクロレラ独自の成分。CGFはまだまだ研究途上ですが、動物の生命力に寄与すると期待が集まっています。
2.食物繊維などの栄養素が豊富
クロレラは、高血圧や高血糖、コレステロール値の調整などに役立つ食物繊維や、発がん物質の吸着・排出効果があるクロロフィル、生活習慣病の予防やアンチエイジングに有用な葉緑素ほか、ビタミン、ミネラルなど様々な栄養を含むスーパーフード。
3.免疫力を高める
専門的な話になってしまうため詳細は割愛しますが、クロレラにはマクロファージの活性化やインターフェロン産生を促すことで、免疫力を強化する働きがあると言われています。
クロレラの食べ方
ボトルや袋に入ったタブレット(錠剤)のものが主流ですので、各メーカーの推奨量を目安に摂取して下さい。食事のメニューが酸性に偏ったときなどに摂取すると、バランスが良くなります(クロレラはアルカリ性食品です)。粉末タイプのクロレラの場合、小麦食品(麺や生地)に練り込むといった使い方などもできます。なお、痛風の方やワルファリン服用中の方は摂取に注意が必要です。
クロレラの選び方
品種に注目
クロレラは歴史ある定番のスーパーフードなので、色々な種類が売られています。迷ったときは、クロレラの品種で選ぶと良いでしょう。クロレラには、20ほどの株(品種)があり、それによって機能面にも差がでてきます。なかでも、ブルガリス種のチクゴ株(ブルガリス・チクゴ株)という種類のクロレラは消化されやすく、保健機能も良好というデータがあります。また、ピレノイドサ種という系統の品種にはクロレラの独自成分CGFが多く含まれると言われています。
なお、価格もメーカーによって開きはありますが、同じ系統種のクロレラであれば栄養機能に大きな差はでません。大手のスーパーフードメーカーなど、信頼できるところのものであれば安いものでも十分です。
クロレラの豆知識
1.痛風の方は注意
クロレラにも欠点はあります。その一つがプリン体(核酸)。痛風治療でプリン体の摂取制限を受けている方などは、医師に相談しながら摂取量を調整する必要があります。
2.クロレラを使ってはいけない人
クロレラにはビタミンKが多く含まれるため、ワルファリンカリウム(ワルファリン)を服用している方は摂取を控えるようにしてください。