ダルスとは高栄養価の海藻

ダルス

海藻なら私たち日本人が一番詳しいわ!と、思っていたのですが、、、

ダルスという海藻をご存知でしたか?2016年5月7日放送の「世界一受けたい授業」でスーパーフードとして紹介されました。その栄養価は青汁で有名なケールの2倍だとか。

ダルスは冷たい流域の岩場などに生えており、日本では北海道などの昆布の養殖用ロープにはりつくため、こそぎ落とさなければならない、いわゆる「厄介者」でした。

しかしここ数年でその地位が大きく変わっていった模様です。

ダルスの意外に深い歴史

Dulseと書き、デュルセとも呼びます。学名は『Palmaria palmata』
赤っぽいのが特徴の紅藻類(こうそうるい)の一つで、アイスランド、カナダ、アイルランドなど、北太平洋と大西洋の北部の海岸線に自生しており、約1400年以上も前から常食として、そして薬として使用されてきた栄養たっぷりの植物です。

一般的に赤い食べ物は栄養価が高く、目立った特徴はその強い抗酸化力。
ダルスは海藻ですから、更にミネラル豊富であることは想像がつきますね~

では、ダルスとはどんな植物か更に詳しく見ていきましょう。

ダルスに含まれる栄養素

カルシウム、ヨウ素、アルギン酸カルシウム、アルギン酸カリウム、亜鉛、フコダイン、アミノペプチド、食物繊維など












ダルスの効果・効能

ダルスの歴史の深い地域では、壊血病、栄養失調や甲状腺腫、その他甲状腺機能を改善する、また予防する自然療法の食品として重宝されています。
ダルスに含まれるミネラルの一つ、アルギン酸ナトリウムには、便秘予防やコレステロール値の低下といった効果が認められています。
また、フコダインはがん予防に効果があることが知られています。

ダルスの食べ方 Howto

更にダルスは、調理をしなくとも手軽に栄養を摂れるという点が人気の秘密のようで、子供から大人まで、乾燥したダルスをポリポリとスナック菓子のようにおやつ感覚で食べることができます。
ダルスチップス
他にも、ダルスを長年食してきた国々では、肉や魚をダルスに包んで乾燥熟成させたり、粉末にしてソースやスープに入れたり、サラダ、料理の付け合せ、揚げせんべいなどの食べ方をしているようです。
日本の昆布やわかめの使用に似ていますね。昆布を揚げて塩を振り、あられとミックスしたお菓子売ってますよね。

ダルスは昆布ほど肉厚ではないので、食べやすく、乾燥ダルスのポリポリは「やめられない止まらない」病になってしまいそうですが、乾燥した海藻はお腹の中で膨張しますので食べ過ぎに注意してください。
乾燥した昆布やわかめを食べ過ぎた男性が、腸が膨張しすぎて排泄ができず、手術で開腹して取り除き九死に一生を得たケースがあります。また、残念ながら内臓破裂で亡くなったケースも。。。

ダルスの副作用

前述の食べ過ぎでお腹が破裂も要注意ですが、ダルスに含まれるヨウ素も過剰摂取に注意が必要です。
国立がん研究センターの研究によると、閉経後の女性の海藻の過剰摂取が、甲状腺がんのリスクを上げているかもしれない、との見解がありました。

ダルスの一日の摂取量を明確に提示しているデータはありませんが、多くのダルス商品に記載されている7gを基準と考えてください。