アマランサス属の花の実を利用したスーパーフードで、「スーパーグレイン(驚異の穀物)」、「未来の食物」と称される、栄養価の高い雑穀。日本でも「アカアワ」「仙人穀」などの名前でアマランサスが古くから栽培されており、健康食として利用されてきました。
アマランサスの魅力
1.女性必見の栄養価
女性が不足しがちなカルシウムや鉄分、亜鉛といったミネラルをたっぷりと含んでいるほか、各種ビタミン・葉酸や抗酸化物質などアンチエイジングに役立つ栄養素も豊富なスーパーフードです。
2.ダイエットや便秘に効果的
アマランサスには、コレステロール値を抑える「植物性ステロール」が含まれているほか、グルテンフリー食品のため、太りにくい食品とえます。また、消化吸収が良く食物繊維も豊富で、便秘の改善などにもつながるスーパーフード。
3.料理に使いやすい
アマランサスは無味無臭のため、他の食材の邪魔をしません。そのため色々な料理に使いやすく、アレンジ次第で、手軽にスーパーフードを取り入れることができます。プチっとした歯ごたえがありますので、料理の食感にアクセントを加えたいときなんかにもアマランサスはオススメです。
アマランサスの食べ方
雑穀系のスーパーフードなので、白米と一緒に炊いた雑穀米などにするのがポピュラーな食べ方ですが、茹でたものをサラダにまぶしたり、お浸しなどと和えたりすることもできます。茹でたアマランサスは魚卵のような感じになりますので、ポテトサラダなどに混ぜて「なんちゃってタラモサラダ」にしたり、クラッカーのディップソースに混ぜたりといった使い方もオススメ。
また、アマランサスを炒めて膨らませ、粟おこしやポップコーンのようにして食べる方法もあります。素朴な味わいですが、少し黒糖や塩をまぶしてあげれば、お子様のおやつ代わりにもなりますよ。
アマランサスの選び方
アマランサスは世界中で栽培されているうえに雑交配しやすため、かなりの種類が存在します。食用以外にも観賞用、野菜用で栽培されているものもあります。この種類の違いで、粒の大きさや栄養価が異なることもあります。
ところが、食用販売されているものには「アマランサス」としか書かれていないことが多く、何の種類のアマランサスなのか記載されていません。品種はお米でいうところの「コシヒカリ」や「ササニシキ」などと同じくらい重要な要素ですので、できれば販売店や製造元に確認しておきたいところです。
なお、日本でアマランサスの農業栽培が本格的になったのは約20年ほど前で、当時は「メキシコ系」という品種が持ち込まれました。それからメキシコ系に品種改良を加え、「ニューアステカ」などの品種が生まれ、現在に至っています。
仙人穀(センニンコク)、紐鶏頭(ヒモゲイトウ)、赤粟(アカアワ)と呼ばれ、日本で古くから栽培されていたとされるアマランサスの品種がどういったものだったのかは分かりませんが、現代であれば国産のメキシコ系やその派生系統を選ぶのが無難かと思います。
アマランサスの豆知識
キヌアと何が違うの?
アマランサスと同じようなスーパーフードに「キヌア」があります。似ている点が多く、比べられることの多い両者ですが、いくつか違いがあります。
一つ目の違いは、粒の大きさです。アマランサスはキヌアよりも粒が小さく、主食というよりも他のものに混ぜて使う方が多くなります。また、両者を比べると、アマランサスの方がミネラル分が多く含まれます。逆に、ビタミンB1や葉酸などはキヌアに軍配が上がります。
いずれにせよ、両者とも抜群の栄養価を持つ素晴らしいスーパーフードですので、上手に利用していきたいものです。