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健康食品は様々ですが、チョコレートのような健康食品があるのをご存知でしょうか。
キャロブとはマメ科の植物であり、えんどう豆のような外見をしています。
この果肉を乾燥して粉状にすると、茶色いチョコレートのようなものに変化し、味や見た目もチョコレートに近づきます。
このキャロブですが、チョコレートの代用品としても活用されていて、チョコレートよりもカロリーをより低く、かつ栄養価はそれ以上の効果を発揮する、とても優秀な健康食品なのです。

キャロブの歴史

人間がキャロブを使った歴史は、古代エジプトにまでさかのぼります。
当時、チョコレートが媚薬、病気に対する万能薬とされていた時代に、少しでも安価に同様の味わいを引き出すことの出来るキャロブは大変重宝されるものでした。
また、当時貴重だった砂糖は、このキャロブをメインに抽出されるなど、人々の生活必需品として使われていたことがわかります。

キャロブを栽培する地域

キャロブはもともとエジプト付近で使用されていた甘味食物でしたが、現在では地中海沿岸などの暖かく、乾燥した地域で栽培されています。
日本ではイナゴマメという名前で親しまれています。

キャロブの魅力

キャロブの魅力は、なんといってもチョコレートに匹敵する味わいと、その栄養価にあるでしょう。
チョコレートの代用品として使用されるのは、その味わいが極めて近いものがあるためです。
また、チョコレートにアレルギーを持つ人でも、このキャロブであれば安心して食べることができるなど、非常に重要な役割を持っています。
栄養価としては、非常に豊富なカルシウムや鉄分を含んでおり、身体の発育にとっては欠かせないものです。
どちらも、なかなか経口で多くの量を摂取するのが難しいこともあり、現代人にとって不足しがちな栄養素ですから、現代人にこそこのキャロブがいい仕事をしてくれるといっても過言ではなさそうです。

キャロブというあまり聞きなれない名前でしたが、チョコレートの代わりにもなって栄養価が高いというのはすごいですね。
豆であるため、植物性でカロリーも低いので、気になった方は是非一度キャロブ製品を試して見ましょう。

キャロブは植物性

チョコレートの代用品として注目を集めているキャロブですが、含まれている栄養はどのような効果があるのでしょうか。
キャロブは日本で言うところのイナゴマメと呼ばれる植物であり、カロリーとしても低いのが特徴です。
植物だけに、もちろん食物繊維を多量に含んでいることからも、便秘に対してなど腸の状態を整える効果を持っています。

また、食物繊維は消化するのに時間がかかり、エネルギーを使います。
この為一緒に入ってきた糖の吸収を穏やかにする役割を持っており、糖尿病予備軍などで食生活の改善を求められている現代人には、とても効果の高い食品といえるでしょう。

キャロブにはタンニンが含まれている

キャロブは一見すると茶色くてチョコレートのような外見を持っています。
この茶色というか濃い色素の中には、タンニンと呼ばれる物質が多く含まれています。
タンニンは、有名なところでいくと赤ワインなどの色の濃いものに含まれており、その健康効果が注目を集めている物質なのです。

ひとつは、タンニンには血管や細胞などに働きかけ、血圧を下げる効果を持っているということです。
この為、加齢で動脈硬化が進み、血圧が高くなっている人はタンニンを摂取することでより健康な身体を維持し取り戻せることがわかります。
また、血圧だけでなく、コレステロールを減少させる効果があることでも知られます。
この為、肥満気味の人はキャロブを摂取するだけで血圧を下げ、コレステロール値も減少させるなど、かなりの効果を発揮してくれるでしょう。

もうひとつタンニンの大きな働きとしては、抗酸化作用があげられます。
これは、体内で発生した活性酸素を適切に除去してくれるため、身体全体の新陳代謝を良くしてくれる働きがあるということです。
活性酸素は老化やがんの原因として近年注目を集めており、キャロブもまたそんな健康作用が注目されているのです。

キャロブはアレルギーに対しても効果がある

キャロブにはロズマリン酸と呼ばれる物質が多く含まれています。
これは、非常に強力な抗炎症作用と抗アレルギー作用を持っており、日ごろから花粉症やアトピーなどに悩まされている人も、その症状を穏やかにして体内のバランスを整えてくれるといえるでしょう。
アレルギーは体質であることは間違いありませんが、免疫システムの異常応答であるからこそ、その免疫システムのバランスを正常にするキャロブは、現代医学でも治せないアレルギーに有効な手段として注目を集めているのです。

生活習慣病予備軍の方は、コレステロールや血圧も高く、運動してもなかなか改善されないのが特徴で、頭をなやませているでしょう。
こうした方にこそ、キャロブを使って少しでも健康な身体を維持して欲しいものです。

キャロブシロップとは

健康で栄養価も高いキャロブが現在人気を集めています。
キャロブシロップは、チョコレートの代用品としても知られるキャロブを煮詰めてシロップ状にしたものです。
もともと天然の甘さのあるキャロブですが、粉末状のパウダーでは、最近のものは砂糖を添加したりなどして味を調えているものも少なくありません。
しかし、このキャロブシロップは、キャロブを煮詰めてできた甘さだけを使っており、身体に優しい自然の甘みを楽しむことが出来ます。

キャロブシロップの特徴とは

キャロブシロップの特徴としては、非常に冷たい料理やお菓子にも混ぜて使うことが出来る点でしょう。
パウダー状のものはココアと同じようにお湯には溶けますが、水にはなかなか溶けてくれず、甘さを引き出すことが難しい側面があります。
しかし、シロップは液体ですから、簡単に混ざってくれるとともに、おいしい甘みを欠かすことなく引き出してくれます。

キャロブシロップの料理、お菓子とは

ひとつは、お菓子に混ぜて作れるところです。メイプルシロップの代わりにもなりますし、特にパンやケーキなどを作るときに重宝するでしょう。
また、ビスケットなどの焼き菓子で、事前に生地を作る際の甘み付けにも使用することが可能です。
簡単なものとしては、アイスクリームにかけるというものもあります。
チョコレートの変わりにとろりとしたキャロブシロップをかけるだけで、天然の甘みと相まって、アイスクリームの味わいを深いものにしてくれます。

キャロブシロップの底力

キャロブシロップは料理に混ぜるだけでなく、様々な使い方がされています。
発祥の地である地中海地方のマルタでは、のどの痛みや咳止めとして古くからキャロブシロップが使われてきました。
この他にも、身体のバランスを整える役割として、特に腸内細菌の状態が定着していない子どもの整腸剤としても使用されるなど、医学的な目的で使われることもあります。

キャロブシロップはとても甘くておいしいだけでなく、身体の状態を整え、様々な症状にも有効であることがお分かりいただけましたか。
日本でも手に入りやすくなってきていますから、是非気になった方は一度自然食品のお店やスーパー、ネット販売などを見てみましょう。

キャロブチップとは

チョコレートに似た味わいを持つキャロブは、健康食品として多くの女性や若者に人気です。
キャロブチップとは、キャロブを固形の塊にしたチップという状態にして販売しているものです。
本来キャロブはえんどう豆のような形状をもつ穀物ですが、様々な調理などに使われる際には、キャロブそのままではなく、加工する必要がありました。
キャロブチップはある程度塊になっていることで、まとまった量を使う際にも非常に役に立つほか、種などを取り除いてあるため自宅でミキサーにかけるだけで簡単に粉末を作れるなど、使い勝手も抜群なのです。

味わいはチョコレートそのもの

キャロブチップは、固形となってもキャロブそのものの風味と味わいをしっかりと受け継いでいます。
もともと、キャロブの中には自然で作られた糖分が沢山入っており、改めて砂糖を足さなくてもチョコレートに似た味わいと甘さが直に楽しめます。
古来では、サトウキビが生まれる前には、キャロブを砂糖の原料として使っていたことからも、その甘さがわかるでしょう。
チップスになったことで、そのまま袋から出して食べるにしても適度な大きさを保っており、チップスという形が非常に優れていることがわかります。

キャロブチップはどこで手に入るの

キャロブチップというと、パウダーとは異なりあまり聞きなれない名称だと感じる人も多いでしょう。
実際にキャロブチップを扱っているのは、オーガニックではおなじみのアリサンという自然食品会社です。
チョコレートに似た味わいを持つものの、なかなか日本では製菓店などでは取り扱いがなく、一部の自然食品の店でようやく見つかることが多いのが現状です。
希少価値が高いこともあり、100gでちょうど300円弱とやや高めの値段設定であるといえるでしょう。

しかし、これからチョコレートの代替品として注目を集め、多くの人が買い求めるようになるに連れて、そのチップはより安く手に入るようになることは間違いありません。
キャロブにチップスという形が存在するのですね。
チョコレートに似た味わいならではのちょっとした歯ごたえと質量感を味わいたいときにはもってこいでしょう。
是非、気になる人は一度自然食品のお店を当たってみてください。

キャロブはパウダーで売られている

甘くておいしいキャロブは、チョコレートと似たような使い方がされています。
キャロブはもともとエンドウに似た形の豆ですが、実際に売られている際にはキャロブパウダーという、粉末にした形をとっています。
この為、家でわざわざミキサーや手で細かくなるまで加工する必要がなく、料理にすぐに使用できるところが優れているといえるでしょう。
固形のものもありますが、これは一度粉末状にしたキャロブを再度固めているため、非常に溶けやすく使い勝手も良いのが特徴です。

キャロブを使ったココアが人気

キャロブを使った簡単な料理の中で注目を集めているのが、ココアです。
ココアの代替品としても使用されるキャロブの甘みは、砂糖を新たに加えたものでなく、天然由来の甘さです。
この為、非常にヘルシーなことが特徴です。また、パウダーをお湯、牛乳に溶かすと、かなりココアに近いものを作ることが出来るのです。
通常、ココアを使用するとなかなかお湯に溶けなかったり味が薄い、といったことが悩みの種ですが、このキャロブは比較的水にさっと溶けてくれます。
よりおいしい甘みをいち早く堪能できるといえるでしょう。

また、キャロブにはカルシウムや食物繊維がかなり多く含まれている反面、ココアよりも脂肪成分が少ないのが特徴です。
よりココアに似た味わいを持ちながら、栄養は高く、脂肪分の少ないものが実現可能というわけです。
何もしなくても、もともと甘みがあるため、ついつい砂糖を入れすぎてしまったりということもなく良いですね。

キャロブをつかったパンケーキがお勧め

チョコレートの代用品として考えた場合、やはりお菓子にキャロブを使うというのが良い方法かもしれません。
比較的簡単に作れて、味も良いキャロブ料理の中に、蒸しパンケーキがあります。
ベーキングパウダーと卵のほかにキャロブパウダーを加えて型に入れ、オーブンで焼くことで、こんがりとしかも甘みを豊富に含んだキャロブパンケーキの完成です。
通常のパンですとジャムやバターなどでさらに味を足していかないと、なかなかおいしく食べるのは難しいですが、チョコレートに匹敵する天然由来の甘さを持っているキャロブであるからこそ、パンの中に入れるだけで、もう味が整ってしまうのですね。
当然、栄養素はそのまま引き継がれますから、食物繊維やカルシウムがたっぷり入ったパンが出来上がります。

キャロブは本当にチョコレートと似たような使い方が出来るのですね。
その上、非常に甘みがあるため、他の調味料や甘味を足すことなく、キャロブ一本でかなりの味わいを楽しむことが出来そうです。
健康にも味にも優れたキャロブをご自宅で味わってみてください。

キャロブの食品添加物とは

ヘルシーで健康に良く、栄養価も高いキャロブが今人気を集めています。
健康に良いといわれる様々な食品でも、実際に販売される際には添加物が含まれていることがほとんどです。
しかし、キャロブはイナゴ豆と呼ばれる穀物をそのまま使用しており、天然素材のみを使っていることがほとんどです。
ですから、キャロブ自体はどちらかというと原材料そのままといった認識で間違いありません。

一方で、キャロブを添加物として使用することもあります。
キャロブは増粘安定剤として食品添加物に使用されていますが、もともとが原材料なので有害なものではありません。
また、コーヒーの代わりとしてカフェインを含まない豆という使われ方や、チョコレートの代用品としても有名であり、かなり用途としては広い経口があります。

キャロブの薬としての効能

キャロブはおいしい食べ物としてだけでなく、薬としても使用されています。
もともと古くから使われていた方法としては、咳止めや喉の痛みに対して、キャロブシロップという形で使われています。
地中海のマルタでは、今でもこうした用途で使われるほか、薬を使いたくない子どもなどの腸の働きを整える目的で使用されているようです。

キャロブは化粧品にも使われている

キャロブの用途は化粧品でも非常に重宝されるものとなっています。
ビタミンをはじめ様々な身体によい成分が含まれているため、キャロブはお肌を綺麗にする効果も持っており、ここが注目されて化粧品の中に使われていたりします。
ローカストビーンガムと呼ばれる豆由来の物質が取れることが分かっており、これを混ぜることで増粘安定剤としても使われるため、単純な健康効果だけではなく、化粧品の粘度調整にも使用されます。
単純に食品だけでなく、薬としても、また化粧品にまで幅広く使用されていることが分かります。チョコレートではこうはいかない、キャロブの魅力が理解いただけたでしょうか。
なにより、自然食品ですから、身体によいため、是非ご家庭でもキャロブの良さを体感してみてください。