近年、とても注目を集めているアルガンツリー。 アルガンツリーとは、アルガンオイルを作り出す木の事を言います。 未知数の可能性を秘めたアルガンツリーは、生息地や生態についてあまり詳しく書かれることがないので、かりやすくご紹介していきます。
アルガンオイルを作り出すアルガンツリーの生態とは
アルガンツリーが生息しているのは、モロッコの乾燥地帯である「サハラ砂漠」だと言われています。 ここでは、季節による寒暖差がとても大きく、夏では最高気温が50度以上となるのに対して、冬では氷点下まで下がるといった日本では考えられないような気温を繰り返します。 日本では、沖縄の最高気温でさえも40度に達することはないので、どれだけ暑くて、冬は寒いところなのかは想像いただくとわかりやすいでしょう。 この寒暖差に負けることなく生息できるのがアルガンツリーです。 アルガンツリーの根は深く、水分と養分を求めて、どこまでも長く伸びていきます。 そうすることにより、この過酷な環境下でも人の力を借りずに生息してくことができるのです。
アルガンツリーは絶滅の危機にあった?
モロッコに生息しているアルガンツリーは、地元ではアルガンオイルの採取だけではなく、燃料としても使用されたりすることなどから一時期はかなり減少してしまい、絶命の危機が囁かれました。 しかし、生態系に大きな影響を与えているアルガンツリーの絶滅は、バランスを崩すだけではなく、食用オイルなどを生産している地元住民の生活さえ脅かす深刻な問題に発展するという観点から、政府が保護に乗り出したことで、今では絶滅の危機を乗り越えて、穏やかな生活が保たれています。
サハラ砂漠との関連性
アルガンツリーは、モロッコにしか生息しない貴重な木です。 私たち日本人には、アルガンツリーはアルガンオイルを作り出す重要な木だという認識が強いと思いますが、実は、サハラ砂漠の拡大を食い止めているという重要な役割も果たしています。 アルガンオイルが幅広く輸出される事で得た売上の一部は、アルガンツリーの植林活動などにも寄付されており、生息している「アルガンの森」を守っています。 最近では、美容用としてもかなり注目されているアルガンオイル。 シャンプーに配合されたり、美容オイルとして顔に直接塗るなどすると、エイジングケアができると言われています。
この記事へのコメントはありません。