アガベシロップとは?

アガベシロップ

欧米などをはじめとする先進国で血糖値上昇の穏やか甘味料でますます注目を浴びているアガベシロップはご存知でしょうか。
ミランダカーなどの海外セレブがこのアガベシロップを取り入れていることから健康志向や美容に意識が高い人の間で話題となっています。
ヘルシーでナチュラルなイメージが多いのではないでしょうか。

今回はそんな人気が高まっているアガベシロップについて調べてみました。

アガベとは250種類もの植物でメキシコ合衆国や南アフリカを中心に広がっています。アガベ
日本では竜舌蘭と呼ばれ、観葉植物として多くの種類があります。
竜舌蘭は若い花茎に糖分が大量に含まれるのでサトウキビのように食べたり絞り、甘味料として使用します。この茎から糖液を絞り、発酵させたプルケと言った醸造酒もあります。

さらにこのプルケをメキシコの法律にのっとった方法で蒸留、熟成させたのが中米で最も有名な火酒のテキーラなのです。
このほかの繊維をとったり燃料となったり、観賞用になったりとまさに万能な植物であると言うことができます。

またアガベシロップはブルーアガベといった品種の茎部分の糖分から作られています。
このシロップは砂糖の約1.4〜1.6倍の甘みをもつと言われています。

そのため甘味料としては驚くほどGI値が低く、糖尿病や肥満を防ぐためにヘルシーな甘味料として多くの人に取り入れられています。

ちなみにGI値とは血糖上昇指数のことをいい、Glycemic Indexの略を示します。
日本ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんが実際アメリカではGI値が55以下の食べ物を低GI食品と位置づけし、栄養指導を行っています。

そのためダイエットや糖尿病を防ぐためにもこのアガベシロップが砂糖の代わりに用いれられています。他の甘味料と比べてもクセもなく上品な味わいになるため、和食の味付けにもオススメです。
蜂蜜と比較してみても甘く感じるほど甘みが強いのが特徴的です。
非常に溶けやすいため飲料水に甘みをつけたいときにもオススメです。

テキーラテキーラの原料としても有名なアガベシロップ。
主成分はブドウ糖と果糖。また、アンバー、ダーク、ライトなどの種類があり、それぞれに特徴的な風味を持ちます。

一般的な砂糖のような色が濃いものから薄い色があり、メープルシロップと見た目は似ています。
そんな多くの歴史を持つアガベシロップの効果効能はどのようなものがあるのでしょうか?










アガベシロップの効果効能とは?

このように美容やダイエットに関心のある方から高く人気のあるこのアガベシロップは果たしてどのような効果効能があるのでしょうか?ダイエットしたいウエストの脂肪

まず、アガベシロップには配糖体のサポニンであるヘコゲニン 、クロロゲニンなどを始めとする抗酸化成分のケンペロール、クェルセチン(ポリフェノール類)が多く含まれています。

そのためアンチエイジング、ダイエットなどの美容効果と、がんや肥満を防いだり糖尿病を予防するという効能があります。
詳しくまとめるとこのような効果効能を期待することができます。

  • アンチエイジング(老化予防)
  • 免疫力の改善
  • がん予防 抗発がん効果
  • 抗菌作用
  • 腸内環境を改善
  • デトックス作用
  • 糖尿病になりにくい
  • ダイエット効果

これらの効果効能の理由としてアガベシロップが持つ低GI値の低さと食物繊維のイヌリンの作用も大きく関係しているということができます。
イヌリンというのは、菊芋(キクイモ)やごぼう、にらなどに多く含まれる多糖類の一種を意味します。
これらの作用は糖の吸収を穏やかにしたり、血糖値が上昇するのを抑えます。また、善玉菌を増やし、老廃物の排出を促進する働きがあります。さらに腸内環境を整えたり嬉しい効果が期待できます。

低GI値で有名なアガベシロップですがそのGI値はなんと21。
他の食品と比較してみるとアガベシロップのGI値がいかに低いか分かります。

はちみつがかかったパンケーキはちみつ⇨75 メープルシロップ75 玄米⇨55 アボガド⇨27

ヘルシーでダイエット中の間食にもよく用いられる果物のりんごよりも低く、また砂糖やはちみつの約3分の1以下となっています。
この低GI値を持つアガベシロップは適度に穏やかに血糖値を上げることからダイエットはもちろん様々な効果効能を期待することができます。また、このイヌリンは水溶性食物繊維が含まれています。甘味で水溶性食物繊維が含まれて居ることは珍しいため、甘いものが好きでダイエット中でも安心して摂取できる甘味です。ただ、気をつける点としてはカロリーは他の自然な甘味と同様にあるため、摂りすぎには注意をしましょう。
また糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑えるということは、糖尿病の予防にもつながるのです。
水溶性食物繊維は、腸内で毒素を包み込み、体外に排出する働きがあります。

そのため老廃物の排出はもちろんのこと、腸内の環境を整えたり、ダイエットやアンチエイジングにも期待することができます。

次にアガベシロップがもたらす副作用や摂取しすぎによるデメリットについてみていきましょう。

アガベシロップは危険?!副作用はある?

これまで述べてきたように多くの効果効能やメリットが多く期待されるアガベシロップですが気をつけるべき点もあることが分かってきました。

低GI値で有名な甘味で知られるアガベシロップ。

アガベシロップの品質にも問題が、、、、

主にメキシコ合衆国や南アフリカを中心に広がるアガベシロップですが品質管理があまり良くない部分が多いため、品質について問題視されています。アガベの収穫
100%アガベシロップというのは珍しく、加工の過程に食品添加物をはじめとし、他の糖分が混ぜられているといった状況もあるそうです。

またアメリカの政府認定機関によるある糖尿病患者を被験者とした実験である副作用の症状が現れたことがわかりました。

このアガベシロップの安全性についての実験でしたが途中、被験者の体調に変化が現れ、症状が悪化してしまったため、この実験は途中で打ち切られてしまいました。

一体なぜこのようなことが起きたのでしょうか?

理由の一つとしてこのアガベシロップにはフルクトースといった果糖が80%も含まれています。

果糖はブドウ糖に比べると糖が細胞にくっつく糖化反応が10倍〜100倍起きやすいため、過剰摂取をすると体に負担がかかってしまいます。

またこの糖化反応が進んでしまうとAGEである糖化最終生成物を作り出し、細胞が正常な代謝をすることが困難となり、体は機能不全に陥ってしまうということが場合によっては考えられます。

リーキーガット症候群で腹痛に苦しむ女性果糖の過剰摂取は腸の壁が壊れてしまうリーキーガット症候群になる恐れがある他、中性脂肪を増やすリスクを高めたり、お腹がゆるくなりやすくなってしまうといったデメリットもあります。

またアガベシロップにはこルクトースが高いため糖化について考えるとやはり摂りすぎは控えた方が良いでしょう。
また血中でほとんど分解されることがなく、血糖値が上がりにくいといったメリットがある果糖ですが、肝臓に達してから全てにおいて消化吸収されるため肝臓に大きな負担がかかってしまうといったデメリットがあります。

アガベシロップに限らず全てにおいて言えることですが一つの食品を過剰摂取してしまうことは他のリスクを高めてしまう恐れがあるため、適度な量を摂取するようにしましょう

過度な摂取をしない限り問題はないので上手にこのアガベシロップを活用しましょう。

次に低GI値で知られるアガベシロップですがカロリーは一体どれくらいなのでしょうか?

アガベシロップのカロリーはどれくらい??

現代の健康志向を重視したライフスタイルに適した甘味料として、美容や健康などの様々な分野で注目されているアガベシロップ。

このアガベシロップのカロリーは100gあたり300kcal前後あります。

このカロリーを聞いてどのような印象をもたれるでしょうか?
アガベシロップは低GIなのですが、大量に食べると摂取カロリーはもちろん高くなりますので摂りすぎにはやはり注意が必要です。

砂糖また、甘さが強いので少し控えめに甘さを楽しむことをお勧めします。

またこの「アガベシロップ」は、砂糖に比べてなんと甘さが約1.3倍あります。

そのため使用量を約25%少なくて同じ甘さになるので、カロリー約25%オフになります。

また、ハチミツに比べて甘さが約1.5倍あるため、使用量を約35%と少なくしても同じ甘さになるため、カロリー約35%オフになります。

低GI値で知られるこの「アガベシロップ」は、インシュリンの分泌が少ないのが特徴的です。

また余分な糖の内臓脂肪への合成が抑制されるのがメリットであると言われています。

アガベシロップのメリットとデメリットを紹介してきましたが、適度な量であれば少量でも満足できるため、ヘルシーな甘味としてダイエット効果も期待することができる万能な甘味なのです。アガベシロップを入れたスムージー

また、まだこのアガベシロップは日本だとあまりなじみがありませんがスーパーフードの最先端であるアメリカなどではスーパーフードで知られるチアシードやキヌアなどと同じように高い人気を持つヘルシーな甘味料であると広まり、美容や健康に気をつかう海外セレブのミランダ カーなどをはじめとする多くのモデルや女優などの間で話題となっています。

日本の場合価格が高くなかなか手に入れにくいですが自然食品やコストコ、またダイエット商品が売られているお店に少しずつ広がってきています。

このように海外では当たり前のようにこのアガベシロップがヘルシーな甘味として取り入れていることから過剰摂取には注意をして砂糖の代替甘味料として上手に活用していくと良いでしょう。


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