ウィートグラスは小麦の若葉(芽)のことで、ミネラル分やデトックス成分のクロロフィルなどが豊富に含まれているスーパーフード。ハリウッド女優やモデルなどの間でも、スムージーベースとして利用されたりしています。
ウィートグラスの魅力
1.デトックス効果がすごい
ウィートグラスには、腸内環境を整えながら有害物質を排出する「クロロフィル(葉緑体)」という物質が約70%も含まれています。そのため、強力なデトックス作用とともに便秘改善やダイエット効果が期待されているスーパーフード。
2.ミネラルの宝庫
ウィートグラスには鉄分や亜鉛といった80種類以上ものミネラルが含まれており、自然界に存在するミネラル分の約90%をカバー。自然界でこれほど多くのミネラルを含む食品は数少なく、まさに「畑の海藻」といっても過言ではない、圧巻のスーパーフードです。
3.サラダボウル数杯分の栄養
ミネラルのほか、ビタミンや食物繊維、ギャバなど様々な栄養があるウィートグラス。わずか大さじ1杯の乾燥パウダーでも、サラダボウル数杯分の野菜と同等の栄養が取れてしまうと言われていますから、野菜不足の現代人にとっては大変ありがたいスーパーフード。
ウィートグラスの食べ方
ジュースやスムージーにしてしまうのが一般的で、生のウィートグラスであればプレス式のジューサーなどで絞ったものを利用します。乾燥粉末(パウダータイプ)であれば、そのまま水に溶かすか飲み物に混ぜてしまえばOK。ウィートグラスはスムージーベースとしても利用可能ですから、ほかの食材やスーパーフードとどんどんミックスしてみましょう。
ただし生でもパウダーでも、ウィートグラスには青汁のような青臭さや苦味がありますので、クセを抑えたい方はレシピに工夫が必要です。クッキーの生地などに練り込んで抹茶感覚で利用する方法もありますが、加熱するとビタミンなどが壊れてしまう可能性がありますので、アイスクリームにまぶしたり生チョコのコーティングに利用したりと、できるだけ加熱しないメニューに利用して下さい。
ウィートグラスに熱を加えず作れる手軽なレシピとしては、ミルクプリンがオススメです。加熱した牛乳(または豆乳、ライスミルクなど)に寒天と黒糖を溶かして、ひと肌程度に冷ましたらウィートグラスパウダーを適量入れて、冷蔵庫で固めれば完成。ウィートグラスの分量にもよりますが、ミルクと混ぜることで風味が穏やかになり、抹茶プリンのような感覚でウィートグラスを食べることができますし、お子様のおやつ代わりにもいけますよ。
ウィートグラスの選び方
ウィートグラスは自宅のキッチンなど簡単に栽培することができるスーパーフードです。インターネットなどで栽培キットが販売されていますので、興味のある方はご自身で育ててみるのも面白いかもしれません。栽培するのが面倒だという方はインターネットなどでも購入できますが、あまり一般的ではありません。
そこで役に立つのが、ウィートグラスを乾燥させて粉末にしたパウダータイプのウィートです。粉末タイプでしぼる手間がいらず、日持ちもするため、使い勝手が抜群。パウダータイプのものは、「ウィートグラスパウダー」などの名前で色々なスーパーフードメーカーが発売していますので、そちらを使われると良いかと思います。
なお、パウダータイプのウィートグラスを選ぶ際は、熱を加えずに粉末化する「フリーズドライ製法」で製造されたローフード対応のものを選ぶようにして下さい。加熱していないためビタミンなどの損失が少なく、生に近い状態の栄養を摂取することができます。
また、生のウィートグラスはもちろんのこと、パウダータイプであっても葉の部分をまるごと利用していますので、できれば無農薬やオーガニックのものを選ぶ方が安心です。
ウィートグラスの豆知識
1.大麦若葉と何が違う?
ウィートグラス(小麦若葉)と似たようなものに「大麦若葉」があります。大麦若葉は、日本でも青汁などに利用されていますので、聞き覚えのある方も多いと思います。
ウィートグラスと大麦若葉の基本的な違いは、「小麦の葉」か「大麦の葉」という点ですが、味については「青臭い」「苦い」ことに変わりありません。(ただし日本の場合、ウィートグラスよりも大麦若葉の方が青汁の原料としてラインナップが豊富なので、味付けの選択肢は大麦若葉の方が多いかもしれませんね)
また機能性の差についても、正直なんともいえません。イメージでいうと、
■ウィートグラス:デトックス効果(クロロフィル)
■大麦若葉:抗酸化作用(SOD酵素)
といったところですが、大麦若葉にクロロフィル(デトックス効果)がふくまれていないかといえばそういうわけではなく、逆もまたしかりで、どちらも甲乙つけがたい栄養価。
結局何が違うのかはっきりしませんが、いずれとも優れた機能性を備えたスーパーフードであることは間違いなさそうです。