スーパーフード「ココナッツオイル」とは

棚に並んだココナッツオイル

ココナッツの実から採れるオイルで、主に東南アジア周辺で積極的に栽培されています。ココナッツオイルには中鎖脂肪酸のラウリン酸が多く含まれるため、中性脂肪の代謝促進や免疫力の強化のほか、認知症の改善なども期待できると、多機能スーパーフードとして注目されています。

 


ココナッツオイルの魅力

1.中鎖脂肪酸が豊富

ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸のひとつ「ラウリン酸」を50%以上含有しています。このラウリン酸は、母乳にも多く含まれる脂肪酸のひとつで、免疫力の強化や細胞活性を促すとして積極的な摂取が叫ばれています。また、中鎖脂肪酸は脂肪(油)の中でも代謝が良く、長鎖脂肪酸などほかの脂肪の燃焼を助ける役割があるため、メタボ対策などにも有用です。

2.老化防止が期待できる

アメリカで小児科医をされているDr.メアリー・T・ニューポート氏の研究により、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が体内で「ケトン体」という物質に変化することで、認知症の症状改善やアンチエイジングにつながることが発表されました。

3.トランス脂肪酸が発生しない

心臓病リスクや発がん性の懸念から、米国では規制がかけてられいるトランス脂肪酸。ほとんどの植物油は、加熱することでこのトランス脂肪酸を発生させてしまいますが、ココナッツオイルは200℃以上の熱を加えてもトランス脂肪酸の発生がなく、スーパーフード、スーパーオイルとして注目されています。













ココナッツオイルの食べ方

ココナッツオイルの特性上、夏場は液状ですが、寒くなるとバター状に固まります。どちらの状態でも、通常の食用油と同じく炒め物に使えるほか、トーストに塗る、コーヒーに入れて香りを楽しむこともできます。また、お味噌汁に入れるなど使い方次第で和食にも利用可能。

冬(低温期) 夏(高温期)

 


ココナッツオイルの選び方

1.搾油方法で選ぶ

自然な温度でココナッツを搾る低温圧搾法・コールドプレスで圧搾されたものがおすすめです。熱を加えて効率よく搾る高温圧搾法や、材料を溶媒に混ぜて溶かしだす溶媒抽出法と比較して、風味も栄養素も自然な状態で残されていると言われています。また、ナチュラル志向な方であれば、低温圧搾に加えて、発酵分離と呼ばれる分離法でココナッツオイルを取り出したエキストラバージングレードがおすすめです。なお、日本やアメリカなどで瓶詰めされたココナッツオイルは、高熱を加えて液状にしてから瓶詰(高温充填)されている場合がありますので、搾油方法が低温圧搾だと謳っていても注意が必要です。

2.産地で選ぶ

グレードにもよりますが、国家レベルでココナッツ産業を推進しているフィリピン産のココナッツオイルは、全体的に高品質と言われています。なかでも、エキストラバージングレードが最高級となります。ただし、不自然に安いものなどは、石鹸や化粧品用のオイルを流用していたり、古い在庫品などを使いまわした粗悪品の可能性もありますので、避けた方が無難です。

3.使い勝手で選ぶ

ココナッツの香りが苦手な方は、ノンフレーバータイプという選択肢もあります。

 


ココナッツオイルのトラブル

1.ココナッツオイルにカビ

ココナッツオイルにカビが発生するトラブルが発生しており、メーカーや輸入業者からリコールが出ています。特にスリランカ産のココナッツオイルにこのトラブルが多く、容器の洗浄不足など衛生管理面での原因が見受けられます。これまでに深刻な健康被害は出ていないようですが、心配な方はリコール関連のインターネットサイトなどを参照して下さい。

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