白湯の健康法。
ここで、人のからだにとって良いことを考えてみましょう。 バランスのよい食事、適度な運動、質の良い睡眠…などなど、今や健康ブームによって人はさまざまな健康法を試してはいませんか? 確かに食事や運動、睡眠などは健康にずいぶん影響しますけど、肝心なことを忘れているようですね。
それは体の“冷え”です。 冬になれば寒いので“冷え”に対して無防備なままではいません。からだが冷えないよう工夫します。中でも口にするものは温かいものを選び、できるだけからだが温まるようにしますよね。これは自然な行為です。冷えたからだを内側から温めると、とても幸せな気分になります。心身ともに満たされたような気分になり、やる気も出ます。でもせっかく温まる食事をしているのに、ビールなどの冷たいものを口にしてしまい、温まったからだを冷やしています。おそらく普段の生活のなかで、からだの内側を冷やしてしまっているなんて、あまり考えていないように思えます。
さてこの“冷え”はアーユルヴェーダでいうと何にあたるのでしょうか。 3つのドーシャのバランスが崩れると、ヴァータは「痛み」として、ピッタは「炎症」、カパは「むくみや冷え」といった症状が出てきます。 要するに、“冷え”は「火」の要素をもつピッタのバランスが低くなっているということです。 そもそも日本人は外国人(特に欧米人)に比べて、「火」の要素が弱いそうです。からだの内側で火が燃えているような状態の人は寒さにも強く、むしろ冷たいもので“冷やす”といった行動に出るでしょう。 真逆の日本人にとって冷たいものを口にするということは、冷えたからだを更に冷やし、消化力を弱めて毒をからだに溜めこむということになるのです。
白湯は、その溜まった毒をからだの中から洗い流してくれます。汗をシャワーでサッと洗い流すイメージと同じです。何も含まれない純粋なお湯を飲むと、内臓をスーッと洗い流してくれます。そして白湯には熱の力もあるので、胃や小腸、十二指腸へと流れることで、それらの働きもよくなります。
人が暖かいと行動力が増すのと同じだと思います。しかし実際はからだが冷えている状態だと、行動力や思考力は落ちているそうです。内臓も同じです。
表面的な“冷え”ではなく、内臓を温めるという行為が、結果的に健康へと導いてくれるのなら白湯でなくてもお茶やあたたかいスープでもいいのでは?と思いがちですが、そうではありません。白湯だからこそ言える特別な意味があるのです。これは後程お伝えしますね。
白湯の健康法は、「水を沸かしただけのものを飲む」ただそれだけです。
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