健康に良いと評判のアルカリイオン水ですが、良いものには悪い面も存在するものです。ここでは、アルカリイオン水のデメリットや副作用についてご紹介していきます。
薬を飲むときには注意
健康に良い効果をもたらすアルカリイオン水ですが、その性質が弱アルカリ性であることには注意をしなくてはいけません。
特に、普通の食事などは良いですが、身体に大切な持病の薬などは、アルカリイオン水を使って飲むことで、その性質が変化したり、溶け出す時間が変わったりしてきてしまう可能性があります。
そもそも病気のために、特殊な薬剤や調整剤を使っている場合もありますから、薬を飲む場合には水か白湯で服用するようにしましょう。
pH10以上は危険
アルカリイオン水の研究において、どこまでの高濃度アルカリイオン水を摂取できるのかを試したものがあります。それによると、pH11のアルカリイオン水を摂取した場合、血液検査で血清のカリウム値が上昇してしまった、との報告があります。
カリウムという物質は、神経の伝達など身体を動かす際になくてはならない大切な物質です。通常よりも高い濃度のカリウムが血液中に存在すると、高カリウム血症と呼ばれる状態となり、心臓の拍動が乱れたり、最悪心停止してしまう恐れがあります。
この為、国でもpH10以上のアルカリイオン水は飲んではいけないことになっているのです。高濃度のアルカリイオン水だけでなく、普通のアルカリイオン水も弱アルカリ性に傾いていますから、体質が合わない方や心臓に持病がある方が摂取した際、何らかの影響をもたらす可能性がありますから、こうした方は控えるべきでしょう。
必ずしも胃腸を改善させるとは限らない
アルカリイオン水には胃腸の状態を整える効果があります。これは紛れもない事実ですが、かといってすべてのケースにおいてアルカリイオン水が効くかといわれると、そうでもないことが分かります。アルカリイオン水はあくまで健康食品であり、医薬品ではありません。
身体の不調や腸の状態がもし何らかの疾患によるものであった場合、アルカリイオン水が有効に働かない場合もあるということを知っておくべきでしょう。
がんや炎症性腸炎などの疾患では、アルカリイオン水を飲んでも症状は改善しにくいかもしれませんし、場合によっては通常の水と異なるために負担をかけてしまうことも考えられます。
自分の身体と相談し、おかしいなと思ったらやめる勇気を持つのも、健康食品をうまく使っていくコツであるといえます。
まとめ
いいこと尽くしのアルカリイオン水ですが、飲んではいけないケースというのも存在することが理解できましたか。 大切なのは、飲みすぎないこと、安全な製品を使っていること、そして日ごろから自分の体調を把握していることです。アルカリイオン水を使うなら、ぜひともこうしたデメリットやリスクも知っておくべきですね。※ちなみに、アルカリ電解水という機能水もございます。こちらは油汚れにつよい機能水でアルカリイオン水とは別ものです。
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