スーパーフード「マヌカハニー」とは

マヌカ樹木

スーパーフード「マヌカハニー」とは

2015.12.28 / 最終更新日：2015.12.28

マヌカハニーは、ニュージーランドに生育するマヌカという樹木の花の蜜から作られたハチミツのこと。他のハチミツと比べて抗菌能力が優れており、ニュージーランドの原住民マオリ族の間では薬としても利用されてきたスーパーフードです。

マヌカハニーの魅力

１．抗菌能力がきわめて高い

マヌカハニーの権威であるピーター・モラン博士によって、マヌカハニーのみが持つメチルグリオキサールという成分に、非常に優れた抗菌作用があると発表されました。この殺菌作用がスーパーフードとされるゆえんです。多数の有害菌に有効とされ、普段の食事に取り入れることで、ピロリ菌や大腸菌性胃腸炎、インフルエンザなどの予防、抗アレルギー、免疫力の改善効果などが報告されています。また、ニュージーランドの原住民マオリ族の間では、火傷などの外傷薬として古くからマヌカハニーが利用されてきました。

～マヌカハニーに期待されている効果～

・ピロリ菌による胃炎や胃がんなど胃腸系疾患の予防

・歯周病や口臭、虫歯、口内炎などの予防

・免疫力の向上による、花粉症などのアレルギー疾患の緩和やインフルエンザなどのウイルス性疾患の予防

・大腸菌などの胃腸疾患の予防や整腸作用

　ほか多数

マヌカハニーの食べ方

マヌカハニーの見た目は、こってりとしたハチミツ。独特の風味がありますので、それが苦手だという方は普通のハチミツと同じように飲み物に入れたり食べ物に混ぜて利用できます。温かいものでも大丈夫です。ただし、抗菌作用を目的にされる場合は、なるべくマヌカハニー単体で口の中に含ませて、舌で転がすようにじっくりと味わって下さい。そうすることで、口内や喉の環境改善につながります。また、水分を摂るとマヌカハニーの抗菌成分が薄まってしまうので、食べた直後は水分摂取を控えるようにしましょう。妊娠中の方や授乳中の方は、くれぐれも医師に相談してから摂取するようにしてください。

マヌカハニーの選び方

貴重で高価なだけに、偽物が多いとも言われるマヌカハニー。同じメーカーのマヌカハニーでも、収穫場所や年度によって風味が異なるうえ、抗菌能力を示す規格も、UMFやMGO、TA、NPAなど色々とあり、選ぶのが難しいスーパーフードです。

その中で選ぶ基準とすべきは、やはり抗菌能力の規格です。マヌカハニーには、独自の抗菌成分「メチルグリオキサール」が含まれていますが、それ以外に通常のハチミツに含まれる抗菌成分も存在しています。そのため、通常の抗菌成分は除いて、メチルグリオキサールのみの抗菌能力を測定する必要があります。

この測定方法に沿っている規格がUMFやGMO、NPAなどであり、マヌカハニーの品質規格としては信頼性が高いと言えます。いずれの規格も、数値が高ければ高い方がメチルグリオキサールを多く含んでおり高価になりますので、初心者の方はまず低い数値のものからトライしていきましょう。また、しっかりとした試験機関で検査がなされているかどうか、証明書を取得しているかどうかなど、数値の裏付けを確認してから購入して下さい。

スーパーフードやマヌカハニーに限ったことではありませんが、ものには良いところと悪いところの両方があります。ことさら良いことばかりを謳っていたり、根拠・信ぴょう性に乏しい宣伝文句を使用しているようなメーカーや販売業者は避けるようにしましょう。

マヌカハニーの豆知識

１．悪質業者による偽物被害

最近、「世界の生産量の約２倍にあたるマヌカハニーが流通していることが、イギリスの大手ハチミツメーカーの調査によって判明した」と、デイリーメール紙で報じられました。同国では、大手デパートで売られていたものですら、メチルグリオキサールが全く含まれていないマヌカハニーが見つかるなどのトラブルが発生しているようです。

人気であるがゆえに、偽物も多いマヌカハニー。普通のハチミツにマヌカハニーを少し混ぜただけものマヌカハニーとして販売したり、紛らわしい規格を使ってあたかも高い抗菌作用があるように見せかける製品も出回っているようですので、メーカー選びは慎重に行って下さい。