そもそも紅茶キノコって何?
紅茶キノコの歴史って本当はすごかった!
海外セレブの間で話題となり、日本デビューを果たした紅茶キノコ、「コンブチャ(KOMBUCHA)」
日本では昭和50年前後の健康ブームで一度流行っているとのことですが、、、
コンブチャは中国から?
実は、その歴史はなんと2000年以上!
古代中国人が「不老不死の薬」と呼んで飲んでいた紅茶キノコは、がんの治療や予防、関節炎やその他の変性疾患に効果があると伝えられてきました。
紅茶キノコは、甘い紅茶を、SCOBYとよばれるバクテリアとイーストの共生株で発酵させたものです。このSCOBYは何度も再生できる、つまり株分けできることから通称マザー(mother)と呼ばれていますが、見た目から「キノコ」という別名も付けられました。
マザーは紅茶のカフェインと砂糖をエサに大きくなっていきます。
この発酵飲料がいわゆるコンブチャ(KOMBUCHA)なのですが、いつの時点で誰がつけた名前かははっきりとは分かっていません。日本の「昆布茶」から?と思ってしまいがちですが、歴史を見る限りどうもそうではなさそうですね。
一説には、朝鮮の金武(コン・ブー)という医師が関わっているという話もあります。
ロシアではクヴァス
1900年代前半、ロシアとドイツではこのコンブチャについて科学的な研究が大々的に行われていました。というのも、世界でがんの発症率が増加し、早急にその治療法を発見する需要が高まったためです。
あるロシアの科学者が、ロシア国内のガン患者の少ない地域の人々が「クヴァス」という発酵飲料を飲んでいることを発見しました。そしてこのクヴァスに免疫を向上させる効能があるのではないかという仮説を立てるに至ったのです。その後研究に研究を重ね、非常に有効な成分が紅茶キノコに含まれることを証明しました。
ドイツで研究後アメリカへわたる
その後ドイツの科学者がこの研究を引き継ぎ、別の方向からのアプローチを試みましたが、時は冷戦に突入、医療や科学は利権争いに翻弄され、クヴァスのような50セントにも満たない発酵飲料の医学的研究など見向きもされなくなりました。
紅茶キノコがアメリカに渡ったのは1990年代のことです。
日本で流行った昭和50年ごろというと、1970年代です。つまり過去の日本のコンブチャブームは、アメリカからではなく、もしかしたら明治より医療を学んでいたドイツからかもしれませんね。
近年の情報化社会や健康ブームのおかげで、ロシア語やドイツ語であった紅茶キノコに関する研究資料が英語化され、アメリカのコンブチャメーカーもさらに研究を重ねた結果、ビタミンB群や抗酸化成分、そしてグルカル酸など多くの栄養成分がコンブチャに豊富に含まれていることが解明されました。
グルカル酸とは、乳癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌、皮膚癌の発癌リスクの抑制効果があるとして、その製造方法に特許が取られているほどの成分です。
コンブチャの効果効能
デトックス効果
- 肝臓から有害物質を排除する
- がん予防 主に前述の種類のがん
グルコサミン効果
- 体内のヒアルロン酸を増加させることによる、関節炎の予防・緩和
体に良い働きをするバクテリア効果
- 消化吸収を助ける
- 線維筋痛の緩和
- うつの予防
- 不安神経症の緩和
免疫力向上
健康増進のカギであるビタミン、酵素、酸が豊富であるため、コンブチャには非常に高い抗酸化力があります。わずかな予算でここまでの恩恵が得られるのであれば、一度試してみたいですね。
次回は作り方を掲載します。お楽しみに!
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