スーパーフードの定義や効果・種類について

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スーパーフードの定義

スーパーフードは、医薬的作用・効果のあるものを指す場合や、高機能かつ低カロリーなものを指す場合、機能性のある植物性食品を指す場合、などメーカーや団体・協会などによって様々な意見・定義がありますが、実際のところスーパーフードという言葉に明確な決まりは存在しません。

共通しているのは、効果的で健康に役立つ自然由来の食品で、ある機能性にとても優れていたり、幅広い栄養素を含んでいたりする点で、そういった種類の食品群が総称的にスーパーフードと呼ばれているようです。

参考までに、スーパーフードで有名な人物や団体の定義を紹介・引用します。

・一般社団法人日本スーパーフード協会
日本でのスーパーフード普及発展のための活動や、スーパーフードマイスターなどの資格講座を実施している団体。

『栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。』
『一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。』(同協会HPより引用)

・Steven G., M.D. Pratt(スティーブン プラット)
アメリカのドクター。ニューヨークタイムズのベストセラーとなった「SuperFoods Rx」の著者。

『栄養価が高く低カロリーで、健康を増進してくれる食品』(同氏のHPより)

・David Wolfe(デヴィッド ウルフ)
サンフード社の創設者であり、リビングフード、ローフード界の有名人。

『通常の食品よりも栄養価が高く、かつ12種類以上の栄養素を含む。また、人体に不要なもの(有害物)を含まない。』(サンフード社のスーパーフードの定義を要約)

 










スーパーフードの歴史

80年代の北米で生まれたスーパーフード文化は、食事療法の研究家や医師などの間で提唱され始めたのち、欧米の自然派志向・オーガニックブームの高まりやアスリートやモデルといった種類の人がスーパーフードを取り入れるようになったことで、市民権を得るようになりました。

ヘルシーかつ高い健康効果が得られるためスーパーフードは徐々に話題と注目を集め、本場アメリカでは現在、サンフード社やナビタスナチュラルズ社といった大手メーカーをはじめ、多種多様なスーパーフードブランドが乱立するほどブームが巻き起こっています。

 


日本のスーパーフードブームとトラブル

日本でも、芸能人や一部の人々の間では以前からスーパーフードが愛用されてきましたが、スーパーフードという言葉自体が一般に使われ始めるようになったのは、グリーンスムージーやアサイー、ココナッツオイルブームなどでスーパーフード人気に火が付いた2012~2013年頃からではないでしょうか。

スーパーフードブームのおかげで日本でも色々な種類のスーパーフードが手に入るようになった一方、ブームにのっただけの粗悪品が流通したり、知識のない業者による販売トラブルも増加しています。

トラブル例

・市販されているエゴマ油の品質トラブル

・約半数が偽物といわれるマヌカハニー

・カビが生えたココナッツオイル

また、スーパーフードに健康効果があるとはいえ、含まれる栄養素が多様であったり、特定の栄養素が著しく多いものは、食べ過ぎればかえって健康を害す恐れもあります。スーパーフードはあくまで食品ですから薬のように用法用量は定められていません。だからこそ、販売者も消費者も正しい知識を持ってスーパーフードを利用することが必要です。

利用時に注意が必要なスーパーフード例

・カカオニブは高カロリー

・痛風の人はクロレラに注意

 


スーパーフードの効果と種類

種類によって、さまざまな効果が期待できるスーパーフード。ここでは、スーパーフードのおおまかな種類と効果をいくつかピックアップします。

※具体的なスーパーフードの種類や詳細は、「スーパーフード一覧」を参照ください。

1.抗酸化(アンチエイジング、老化防止)

酸素は人間にとって不可欠ですが、体に取り込まれた酸素の一部は、人間を強烈に老化させる「活性酸素」という物質になってしまいます。それを抑えてくれるのが「抗酸化物質」と呼ばれるもの。ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含む種類のスーパーフードは、強い抗酸化力を発揮することで老化を防止する効果が期待されています。

2.ダイエット

ダイエット・メタボ対策に効果的といわれるのが、食物繊維やオメガ3脂肪酸を多く含む種類のスーパーフード。食物繊維は腸内環境を整え便通を改善したり、血糖値の上昇を抑えたりする働きがあります。また、オメガ3脂肪酸には、コレステロールや中性脂肪の抑制効果、脂肪の代謝促進といった効果があります。

3.疲労回復、滋養強壮

マカなどのように必須アミノ酸を多く含むスーパーフードは、体力回復効果や成長促進、肝機能改善、安眠・精神安定効果などが期待できます。私は個人的にミラグロAGというサプリを愛用してますが・・w

4.病気の予防

スーパーフードに含まれるミネラル分は、体調管理に効果的です。カルシウムを多く含むものであれば骨粗しょう症や更年期対策に、亜鉛であれば免疫力強化や味覚障害予防に、鉄分であれば貧血予防・・・といったように、様々な健康効果が期待できます。

 

これら以外にも、ショウガのように体温調節をサポートするものや、マヌカハニーのように殺菌効果が期待できるものなど、スーパーフードには色々な効果がありますので、目的や好みに応じて、自分に合ったスーパーフードを取り入れていくことが大切です。

 


スーパーフードの食べ方と注意点

そのまま食べることができるタイプのスーパーフードは、スムージーや飲み物に混ぜるか、料理やグラノーラの仕上げにふりかける・トッピング するといった使い方がポピュラーです。種類によっては、料理の具材として使用する方が使いやすいものもあります。

ただし、スーパーフードを食べるにあたっては、次のような点に注意が必要です。

※詳細な食べ方や注意点は、「スーパーフード一覧」にある各スーパーフードのページを参照ください。

ローフードor加熱調理

非加熱または生の状態の食材を取り入れる食事を「ローフード」といいます。ローフードは加熱による栄養素の変化が少なく、より自然な状態で栄養を摂取することができます。特に、酸化しやすいオメガ3系オイルや熱に弱いアミノ酸などを多く含むスーパーフードは、可能な限りローフードで摂取した方が効果的です。

ただし、ローフードにこだわりすぎると使い方が限られてしまいますし、加熱しないと不味いものや食べることができないものだってあります。また、ローフードは加熱殺菌されていないため、衛生面に配慮が必要な場合もありますので、必ずしもローフードである必要はありません。

副作用・アレルギー

スーパーフードはどれも高い健康効果が期待できますが、なかには、過剰摂取すると下痢や嘔吐感、体調不良といった逆効果を招くものもあります。また、グルテンアレルギーの方が控えた方がよいものや、ワルファリンなど薬を服用している方は控えた方がよいもの、妊娠中の方が控えた方が良いものなど、人によって避けた方がよいスーパーフードもあります。

 


スーパーフードと様々な認証・規格

スーパーフードのなかには、有機栽培や非遺伝子組み換えを証明するマークであったり、宗教上の禁忌(タブー)に配慮した規格認証などを取得しているものもあります。認証の種類は色々とありますが、代表的なところで、次のようなものがパッケージに記載されています。

NON GMO Project(ノンジーエムオープロジェクト)

非遺伝子組み換えであることは、スーパーフードの基本原則となります。そのためスーパーフードには「遺伝子組み換え原料不使用」や「Non-GMO」などといった遺伝子組み換えに関する記載が多くみられます。その中でも「NON GMO Project」のマークは、遺伝子組み換え食品(作物)を使用していないことが第三者機関によって証明されていることを表しています。

ORGANIC(オーガニック)

スーパーフードの中でも、オーガニック認証済みの場合には何らかのオーガニックマークが付与されます。たくさんの種類がありますので、詳しくは「オーガニック認証について」のところをお読みください。

RAW FOOD(ローフード)

可能な限りRAW(生)であることに配慮したという意味で、主にローフーディストに配慮した表示ですが、認証機関やマークはありません。ローフード対応のスーパーフードは、栄養素や酵素などがそのまま含まれていると考えられます。

VEGAN(ヴィーガン)

ヴィーガン※に配慮していることを証明するマークです。基本的にスーパーフードの多くは植物由来ですが、ヴィーガンマークのあるものは、製造・加工工程なども含めて動物性のものを使用していないことの証明になります。

※ヴィーガン:食事や身の回り品などに動物性のものを使用しない「厳格なベジタリアン」「絶対菜食主義者」のこと

GLUTEN-FREE(グルテンフリー)

グルテンを含まない食品という意味で、グルテンアレルギーの人などに配慮した表示です。認定機関には「GFCO」(Gluten-Free Certification Organization)などがあります。

LACTOSE-FREE(ラクトースフリー)

乳糖をふくまない食品という意味で、乳製品にアレルギーのある人などに配慮した表示です。植物由来のスーパーフードであれば基本的にラクトースフリーであることがほとんどですが、加工食品の場合は製造工程や原材料の一部にラクトースが含まれていることもあります。

KOSHER(コーシャ)

ユダヤ教の戒律に準拠して生産されていることを証明する認証マークで、ユダヤ教徒の多いイスラエルなどの国々で流通するスーパーフードに見られる表示です。

HALAL(ハラール)

イスラム教の戒律に準拠して生産されていることを証明する認証マークです。イスラム教徒の多い国々で流通するスーパーフードに見られる表示です。

 


オーガニック認証について

オーガニックやワイルドクラフト(野生由来)のスーパーフードはどこにでも売られていますが、なかには「アメリカのオーガニックスーパーフード」と説明されたのに、商品のパッケージにはそういった表示や認証マークが一切なかった、といったケースもあります。

こういうトラブルを防ぐために、いろいろな国で「オーガニック」に関して法律やルールをつくっていますが、完ぺきではありませんし、国同士でもルールに微妙なズレがあります。

例えば日本の場合、食用の農産物(スーパーフードも含む)には、オーガニックについて有機JAS法の決まりがありますが、化粧品や日用品などに使う場合には今のところ公的なルールがありません(民間の認証規格や団体は存在します)。一方、ヨーロッパなどでは化粧品や日用品にもオーガニックに関する法律上の決まりがありますから、国によってオーガニックを決める範囲が違います。

それに、オーガニックという言葉を「法律にもとづいてオーガニックの認証を取得している」という意味で使う人もいれば、「無農薬」という意味だけで使っている人もいますから、そこでもギャップが生まれてしまいます。

つまりは、オーガニックに法律上の決まりがあったとしても、人の考え方や言葉の捉え方、使われる国・場面などによって、微妙に意味合いが変わってしまうことだってあるわけです。ですから、オーガニックのスーパーフードを選ぶときは、そういったことにも気をつける必要があります。

なお、日本で「オーガニック」と言われるスーパーフードは、次のような3種類に分かれると考えられます。①は任意で「有機」や「オーガニック」といった表示が可能ですが、それ以外は違法になります。

①認証済オーガニックのスーパーフード

・有機JAS規格の認証機関でオーガニック認証を受けているもの

・有機JAS規格と同等性※1のある他国のオーガニック証明があり、有機JAS認定事業者が輸入、または加工したもの(有機JASマークも表示可能)

②実質的オーガニックのスーパーフード

・有機JAS規格のオーガニック基準を満たしているが、無申請・未承認のもの

・有機JAS規格と同等性※1のある他国のオーガニック証明はあるが、有機JAS認定事業者以外が輸入、または加工したもの(パッケージ類にオーガニックなどと書かれたマークや表示がある場合、事実であっても削除しなければ違法)

③部分的オーガニックのスーパーフード

・有機JAS規格と同等性※1のない他国のオーガニック証明があるだけのもの(パッケージ類にオーガニックなどと書かれたマークや表示がある場合、削除しなければ違法)

・「栽培時に農薬を使っていない」など、一部の人だけがオーガニックと主張するもの

※1:有機JAS規格(日本)と同一性のある主な国々と代表的なオーガニック認証の種類・マーク

USDA(アメリカ)

QAI(アメリカ)

EUマーク(EU諸国)
エコサート(フランス) BDIH(ドイツ) ACO(オーストラリア)
COR(カナダ) Bio-gro(ニュージーランド)  

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