お母さんの特別なもの

化粧品に含まれるキャロブのローストビーンガム

私が保育園に通っていた頃の話です。
毎朝せわしなく母が動き回っていて、それをただじぃーっと観察していました。
状況がよく分かっていなかったのでただじぃーっと見ていました。
私たち兄弟を保育園に連れて行く格好にさせ、それから母自身の仕事へ行く支度に取り掛かるのです。

ドレッサーの前に座り、じっと自分の顔を見つめ、まず始めるのがコットンに化粧水を含ませるのです。
コットンをうまく指と指の間に挟み込ませて顔全体にトントントントンとつけていきます。
その後もあれやこれやと顔につけていき、化粧を完成させていました。

夜になれば、化粧を落とした顔にまた化粧水を含ませたコットンでトントントントンしていました。
そしてやり終えると顔がツルンと光っていました。
これが毎日の光景だったと記憶しています。

毎日使える ピーリング角質柔軟美容液

 

ピンク色のネイルの瓶や化粧水の瓶、ファンデーションのケースをみれば、やっぱり気になります。
「毎日お母さんがしているコレは何だろう?」と触ってみたくなります。

ドレッサーの前でゴソゴソしていると、「何をしているの?触ったら駄目!」と注意を受けていました。
だから、お母さんの特別な、子供が気安く触ってはいけないものなのだろうと思っていました。

今、自分が母親になり同じ状況が起きています。
息子はドレッサーに置いてあるものを手当たり次第触っています。
お決まりのように私は「駄目!」と言って制止するのですが悪巧みした笑みを浮かべてスキを見計らっています。
そして私が化粧をしている時はじぃーっと見つめて、鏡越しに目が合うとニッコリ。
きっと小さい頃の私のように観察しているのだろうな、と観察される側を楽しんでいます。

化粧品の値段は手に入れやすい値段から、手の届かない値段まで様々です。
毎日使い続けていくものですからなるべく安価なもの。
でも質の良い商品は使いたい。

自分の中で様々な条件に折り合いをつけて選び抜くのです。
私はそうやって選んでいます。
母もそうだったのだろうな。

子供が触って入れ物が割れて怪我をするといけない、中身を誤飲するといけない、使い切る前にダメにするのはもったいないなど、いろいろな気持ちで私たちに注意していたのかと思うと・・・
あの時はごめんなさい。今なら分かります。
と反省。

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