アイブライトとは
白の花びらに紫や黄色の筋やブチが入ったつぶらな花を咲かせるハーブの一種、アイブライト。
文字通りeye(目)をbright(明るく)する効果があることから、現代では多くはハーブティーや化粧品に使われています。
その幹は細くて硬く、葉は数ミリから1cmほど。ゴマノハグサ科の一年草で国内ではコゴメグサと呼ばれています。5~20cmほどに成長するかわいらしいハーブですが、その外見とは裏腹に実は半寄生植物であり、痩せた牧草地に生える特定の植物の根に寄生して栄養分を吸い取って生きています。それゆえに、収穫するのが大変なのですが、収穫期は夏の時期で7~8月の花が満開になった頃に行います。
アイブライトの歴史
ギリシャの植物学の祖テオフラストスが、アイブライトを目の感染症の外用薬として処方していました。また、薬草学の母と呼ばれるドイツの医師のヒルデガルドにより広く世に広められました。
アイブライトの学術名であるユーフラシア・オフィシナリス Euphrasia officinalis は、ギリシャ神話の喜びの女神 エウプロシュネ Euphrosyne から来ているようですから、アイブライトの効果は太鼓判付き!その効果はかなり期待できそうですね。
アイブライトエキス(抽出液)
アイブライトから抽出される液体には、以下のような主成分が含まれています。
- アウクビン(イリドイド配糖体):抗炎症作用。
- ケルセチン:ポリフェノールの一つ。抗酸化作用、細胞増殖阻害作用、抗炎症作用。
- タンニン:ポリフェノールの一つ。収斂作用があり、粘膜からの分泌を抑える働きがある。内服により下痢止めや整腸作用がある。
- アピゲニン:ポリフェノールの一つ。毛細血管を強くして血流を改善。抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、抗腫瘍形成作用があり、また脳細胞の生成を活性化するため、アルツハイマー病やパーキンソン病などといった神経変性疾患に改善効果があるとされている。
目薬として
昔から目のトラブルに活用されてきたアイブライト。アイブライトには、眼瞼炎や結膜炎による炎症を抑える効果、抗菌作用があることから、目薬に含有したり眼科での治療にも使用されています。
アレルギーの抗炎症剤
花粉症、副鼻腔炎、上気道感染症、鼓膜炎などに対する抗炎症剤として使用できます。ハーブティーとして飲んだり、その抽出液で目を洗浄しすることで効果を実感できるでしょう。
ハーブ煙草として用いられることもあり、その他季節性のアレルギーや鼻の炎症にも有効です。
ドライアイの収斂剤
またドライアイや充血には収斂剤(しゅうれんざい)として使われています。
(収斂:タンパク質を変形させて組織や血管を収縮させる作用。アストリンゼンと効果ともいう。止血、鎮痛、防腐などの効果があり、化粧品や医薬品として用いられる。Wikipediaより)
皮膚の傷、しみ、かさぶたを改善
アストリンゼン効果(収斂作用)により、皮膚の傷やシミ、かさぶた、ニキビ肌の改善が期待でき、皮膚の炎症を抑えます。
これらの効果は眼への直接の点眼、エキスをガーゼにしみこませて患部に当てる、ハーブティとして飲む、軟膏にして患部に塗布する、などの使い方で確認できる効果となります。
アイブライトの使用量
成人の使用量
乾燥したアイブライトの葉の場合、2-4g/回、一日3回。
これをハーブティーにして飲んだり、冷ましたものを目薬として、1滴/回 1日1~5回。3日~17日間続ける。
また、ガーゼなどに浸して患部に塗布する。
アイブライト商品
- ティーバッグ
- 乾燥葉
- 液体
- サプリメント
- チンキ剤(内服用)
- オイル
- アイケア化粧品
その他、含有成分として咳止め薬や風邪薬、スキンローション、ニキビ薬に入っています。
最近注目されているアイブライトを含有したアイケア商品としては、コスメメーカーのアクシージアから、目もと集中ケア美容液や美顔器が発表され、雑誌などでも取り上げられているようなので要チェックですね。
アイブライトのハーブティーを飲んだら翌日スマホの見え方がとてもクリアになったという声も多く聞きます。
ハーブとはいえ意外に即効性があるのかもしれません。
その即効性をコスメの方にも期待したいものです。
最近ではほとんどの人がスマホの影響で少なからず眼精疲労を患っているといえます。
男女問わず、手を出しやすいアイブライトハーブティーからその効果を試してみてはいかがでしょうか?
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