今やバターは”健康食品”!その7つの理由

バター

素朴な食品をその風味でよりおいしくレベルアップしてくれるバター。筆者も大好きです!
今でこそバターは大人気ですが、過去数十年の間、肥満から心臓病までとにかくな~んでもバターが悪の根源のように責められてきたのはご存知ですか?脂肪が…、コレステロールが…と嫌煙していた人も多いのではないでしょうか。

しかし2003年、WHO(世界保健機関)とFAO(国際連合食糧農業機関)の共同勧告が発表され、『トランスファット』を含む製品の使用制限を行う国が増えてくると、認知度が進みバターが『健康食品』として見直されてきました。

例えば、製パンを買うときは、成分一覧表に目をやり、マーガリンやショートニングではなくバターと書いてあることを確認したり、菓子パン、スナック菓子を控えたり、その他の加工食品もしかり、日本でも知る人ぞ知る事実として健康に気を使う人の間では常識になっています。

ただ、トランスファットを避けるには、必然的にお財布が厳しくなってくるのは言うまでもなく、どこまでこだわるのか?なかなか難しいところですよね。

一概に『トランスファット<バター』の消去法ではなく、バターの何がどのように良いのか、どの程度の摂取量がベストなのかを理解して、是非納得してお買い物してみませんか?

以下、適度な量のバターの摂取が健康に良い7つの理由をご紹介します!

1.バターには脂溶性ビタミンが豊富

脂溶性ビタミンとは、油に溶けやすく水に溶けにくいビタミンのことを指します。
熱に強く、水に流れ出ないため、油とともに調理すると豊富なビタミンを効率よく摂取できます。ただし水溶性の様に過剰摂取分を尿とともに排出できないので、その摂取量には注意が必要です。
バターにはこの脂溶性ビタミンが豊富に含まれています。主にビタミンA,E,そしてK2です。
ビタミンK2は出産経験のある女性なら、覚えている方もいらっしゃるでしょう。赤ちゃんが生まれたときに飲ませる『K2シロップ』です。新生児や乳児のビタミンK欠乏性出血症を防ぐために日本では産後を含め必ず3回接種させます。
ビタミンK2はカルシウムの代謝に密接にかかわっており、摂取量が少ないと多くの疾患を招きます。特に循環器系、がん、そして骨粗しょう症に有効に作用します。放牧飼育されている牛(以下グラスフェド:「牧草を食べて育った」の意味)の乳には特にビタミンK2が豊富に含まれています。

日本ではまだまだグラスフェドは少数派です。国内乳牛のほんの数%にすぎません。
グラスフェドの牛乳は当然お値段も張り、バターに至っては輸入物となり、大量流通物に比べ何倍ものお値段です。現在日本のバターの価格は、グラム数の約2倍です。450g=900円ほど。
例えば、グラスフェッドのこちらのバター、グランフェルマージュ バイオ・グラスフェッドバター 無塩 250gは2700円します。
こだわりパン屋さんでない限り、パン作り、お菓子作りが趣味の方にはなかなか手が出ませんね。

2.バターには飽和脂肪酸が豊富

かつては飽和脂肪酸の摂取が心疾患などの病気に影響を及ぼしているのではないかと考えられてきました。実は、現在全く関係がないことが分かっています。
飽和脂肪酸はHDLコレステロール(善玉)を増加させ、LDLコレステロール(悪玉)を減少させます。油脂全般には長鎖脂肪酸が多く含まれていますが、バターや牛乳には、胃に満腹感を与えたり脂肪燃焼に効果的な短鎖や中鎖脂肪酸が適量含まれているのです。

3.バターは心臓発作のリスクを低減する

かつて国が定める栄養ガイドラインにおいて、『動物由来のバターを健康的なマーガリンに置き換えよう』との考えをもと、また「バターは固くて使いづらい」という消費者からの声に応えるため、大量に安定供給できるマーガリンが推奨されてきました。戦後間もないころのことのため、食の欧米化の波に乗ることと大量生産は必須条件であり、ある意味この時代に適した食品でした。
個々の患者に対し、トランスファットが原因でこの病気になった、と診断することは不可能ですが、実際に私たちはマーガリンを直接的に間接的に口にするようになり、結果的にあらゆる種類の病気の発症を増やしてきたのかもしれません。

ここに心臓血管(循環器系)疾患とバター・マーガリンの関係を調べた研究結果があります。マーガリンを摂取することによる循環器系疾患の増加が著しいことが分かりました。
参照:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9229205

また別の研究では、高脂肪乳製品の摂取により、ビタミンK2の摂取量が増え、心疾患がなんと69%も減少したことが分かっています。
参照:http://www.nature.com/ejcn/journal/v64/n6/abs/ejcn201045a.html

4.バターは脂肪酸酪酸の素となる

脂肪酸酪酸は食物繊維にさらされると、大腸内細菌によって作られます。
ヒトが食物繊維を摂取することの最大のメリットはこれと思われます。

ラットの実験では、酪酸を補充することにより、エネルギー消費の急増(過度な運動など)や、飲食の制限といった不健康なダイエットによるリバウンドを防ぐことができました。
更には、ミトコンドリアの機能を改善することにより、空腹時のトリグリセリド(トリグリセライドともいう。中性脂肪のこと)やインスリンの分泌を調整してくれます。
参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2699871/

ヒトにおいて酪酸は抗炎症作用や、消化器系に対する強力な保護効果が認められています。
参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11024006

5.バターは共役リノール酸が豊富

共役リノール酸とは、必須脂肪酸であるリノール酸の異性体の混合物のことです。とくにグラスフェドのバターにはこの共役リノール酸が豊富に含まれています。
共役リノール酸は大きく代謝を促進するため、ダイエットサプリメントとして市販されており、ヒトの体脂肪率を下げると共に、抗がん効果が確認されています。
参考:http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11745-009-3288-4

6.バターは肥満リスクを軽減する

低脂肪の食品が販売されている目的は、『悪い』脂肪やカロリーを取らずして必要なカルシウムを摂取するためです。
しかし、高カロリーで高脂肪乳製品を摂取することは、実は肥満とは関係がないことが分かっています。
2012年にある研究が発表されました。肥満や心血管疾患、その他代謝障害系の疾患に対する高脂肪乳製品の影響に関する研究です。
この研究で、高脂肪乳製品の摂取は代謝障害のリスクを増加させないこと、肥満のリスクを著しく減少させることが発見されました。
参考:http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00394-012-0418-1

7.なにはともあれ、バターは美味しい!

昔は悪者扱いされていたバター、本当はすごくヘルシーな食品であることが分かりましたね!特にグラスフェドからとれる乳製品は良質で健康への高い効果が期待できます。
とうぜん大量摂取は健康を害しますから気を付けてください。
たとえば、モーニングコーヒーにティースプーン1杯のバターを入れる「バターコーヒー」なんていかがでしょうか?
グラスフェドの乳製品は高価なため、直接経口摂取するトーストやコーヒー用のみ、と決め、パンやお菓子づくり様のバターと区別して使用するのもいいでしょう。

『バターコーヒーダイエット』は数年前からハリウッドスターの間で流行り出し、日本でも2015年2016年と話題を呼んでいます。
トーストに大さじ1杯くらいのバターで約12g、コレステロール値約20mgです。
日本人の一日当たりの目標コレステロール摂取量は、男性:750mg、女性:600mg
油以外にも食品にはコレステロールが含まれるので、厳密に計算することはなかなか難しいですね。
例えば朝食のトーストにバターを塗るならコーヒーには入れない、料理の加熱調理には、同じ飽和脂肪酸のバージンココナッツオイルを使う、不飽和脂肪酸オメガ9系の油を使う、などと同じコレステロールでも多種類のものを摂取するように心がけましょう。
偏りは百害あって一利なしですね!

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